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【レビュー】「ヒメアノール」

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あらすじ

フリーターの岡田(濱田岳)はひょんなことからカフェ店員のユカ(佐津川愛美)と付き合うことに。初めてユカの勤めるカフェに行った際に、高校の同級生だった森田(森田剛)と偶然出会います。偶然ではなく、森田もユカのことが好きで、カフェに通っていたのです。
実は森田は、高校時にいじめられっ子で、岡田も些細ないじめに加担した過去があります。
平和な岡田とユカの恋愛と並行して、猟奇殺人を犯しまくる森田の「日常」が描かれます。そんな森田の次の殺人ターゲットは誰?というお話。
原作は「稲中卓球部」や「ヒミズ」で有名な、古屋実氏。人間の二面性を描くのに長けた方です。

なぜいじめを受けたから殺人鬼になるの?

これは「原作か映画を見てください」としか言いようがありません。映画で描かれる森田のいじめは、背中を的にダーツをされたり、汚物を食べさせられたり、クラスメイトの前で自慰をさせられたり・・と書いてて鬱になるくらいひどいものです。
彼は同じくいじめを受けていた同級生に「いじめの首謀者を拉致した。殺そう」と高3の時に話を持ちかけます。動揺する同級生に「やらなきゃ俺らが殺される、今までされたこと思い出してお前もこいつを殴れ」と金属バットを差し出します。
この時に同級生は「殴るたびにされたことを思い出した」と言います。
それほど壮絶ないじめを、2人は受けていたわけです。殺人鬼にならずとも歪みます。

まるで野菜を切るように人を刺していく森田

なのでグロい映像が苦手な森田剛さんファンには、正直お薦めするか微妙です。大好きなアイドルが平然とした顔で、スパンスパンと人を刺したり撃ったりしていくわけですから。殺人シーンの森田さんの微妙な表情の使い分けは、ぜひ見て欲しいなとも思います。

ラストで号泣した私

最後、岡田を殺そうとする森田の前に、いじめられる前の記憶が蘇ります。
繰り返しますが、森田は殺人鬼です。人を殺すことで快楽を得る人間です。彼がしていることは、法的にも道徳的にも許されることではありません。
でも、ラストシーンの森田を見ると、この人が殺人鬼になったのは色々なことが重なったせいで「いじめがなかったら岡田のように、平凡に生きられたのかもしれないな」と夢見てしまうのです。
人は簡単に殺せても、犬を避けて交通事故を起こす森田は、心底悪い奴だとは思えないのです。
それまで十数人殺しまくってるのに「情状酌量を!」と言いたくなってしまうラストでした。

森田剛さんの怪演ぶりに拍手

私は舞台「金閣寺」で森田さんの生演技を見て、努力と才能が半端ない俳優だと感じました。
吃音で悩む若僧を演じる森田さんは、アイドル剛くんとは別人でした。
今回の「ヒメアノール」でも、森田(名前が一緒なのは偶然です。原作も森田です)はアイドル剛くんとは別人です。
俳優・森田剛の凄さを体感したい方は、ぜひDVDでご覧ください。

ヒメアノ~ル 通常版 [DVD]

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金閣寺-The Temple of the Golden Pavilion- [DVD]

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